真夏の睡眠の質を上げる睡眠環境は?
2023.08.01
最高気温が35度以上という猛暑日が続くなか、寝苦しい夜が続いていませんか? 疲労回復には睡眠が欠かせません。暑くて何度も夜中に起きると、なかなか疲れが取れませんよね。寝苦しい夜が続く方は、睡眠環境を見直してみるといいかもしれません。
寝室の理想の温度は?
寝るときにエアコンはつけていますか? 電気代が高騰している今、「つけっぱなしにすると電気代が気になる」という人は多いと思います。でも、暑さは睡眠を妨げます。
睡眠の質を妨げない温度は、夏は25~26度、冬は20~22度で、湿度は通年50~60%が理想と言われているのです。
これよりも高すぎたり低すぎたり、あるいは、寝ている間に温度が大きく変わったりすると、体温を調節するために自律神経が働き続けることになります。そうすると、脳も体も休まりません。
頭寒足熱を意識しよう
もう一つのポイントは、脳は涼しく、体は温かく保つこと。実は脳にとって快適な温度と、体にとって快適な温度は違います。
脳は熱がこもりやすいので、脳にとっての快適な温度は22~24度です。ところが、筋肉の少ない日本人の場合、夏場は、その温度では体は寒く感じるのです。だから、脇から下は布団をかぶって、体は冷やさないようにしましょう。
夜間のエアコン代は日中より安い
以上のことから、寝ている間のエアコンは「つけっぱなし」が理想です。とはいえ、やっぱり電気代が気になりますよね。
パナソニックが、夏の夜間にエアコンをつけっぱなしにしたときにかかる電気代を検証していました。20時以降に冷房をつけているエアコンのデータから、1時間当たりの消費電力を算出したところ平均92Wで、8時間使用した場合は約23円だったそうです。
ちなみに、これはエオリアPXシリーズ夜間冷房ログデータがもとになっていて、電気料金目安単価31円/kWhです。
一晩23円であれば、思ったよりも安いのではないでしょうか。同社によると、外気温との温度差が大きいほど消費電力が多くなるので、外気温の低い夜間は日中に比べて消費電力が少なく、電気代も昼間ほどかからないそうです。
また、「3時間の切タイマー運転」と「つけっぱなし運転」を比べると、「つけっぱなし運転」のほうが、夜中に目が覚めてしまう回数とその時間が少ないことも報告されています。
暑さや寝苦しさで夜中に何度も目が覚めてしまう人は、翌朝スッキリ目覚めて快適に一日をスタートさせるために、睡眠中の温度、湿度を見直してみてください。
◎参考
パナソニック「エオリア」調べ『2023年夏の睡眠に関する実態調査』
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000801.000024101.html