小児科は何歳まで?
2022.06.01
何歳まで小児科に通えるのか、気になったことはありませんか?
結論からお伝えすると、明確なルールがあるわけではありません。
小児科の対象年齢は
一般的には、中学生までは小児科、高校生になると内科に移ることが多いようです。つまり、「15歳」がひとつの目安になります。
というのは、15歳以上になると、薬の代謝や排出にかかわる内臓の働きが大人並みになるので、大人と同じ量の薬を処方できるようになるから。市販薬の用法・用量も、「15歳以上」とそれ未満で分かれていたり、「成人(15歳以上)」と書かれていたりしますよね。
一方で、日本小児科学会は、小児科で診療する対象年齢を「成人するまで」と宣言しています(※)。
ですから、小児科か内科か迷ったときには、ときと場合によって、行きやすいほうを選びましょう。たとえば、かかりつけの小児科医がいて、ずっと診てもらっている安心感がある場合には、15歳を過ぎても通い続けてもOKです。ぜんそくやアレルギーなどの持病があって継続的に受診されている方のなかには、成人してからも同じ小児科に通っている方もいらっしゃいます。
小児科か、皮膚科か?
また、症状によっては、小児科に行くべきか、他の診療科に行くべきか、悩むこともあると思います。
たとえば、湿疹やじんましんなどの肌トラブル。子どもだから小児科か、肌トラブルだから皮膚科か……、どちらに行けばいいのか迷われるかもしれません。
これにも明確なルールはなく、それぞれに良さがあります。皮膚疾患に対する専門性が高いのは、やっぱり皮膚科です。
一方で、小児科では子どもの症例を多く診ていること、皮膚だけではなく全身の病気や成長、生活など、トータルで診察できる良さがあります。とくにかかりつけの小児科医がいる場合には、まずはその小児科を受診し、より専門的な診断や治療が必要な場合には皮膚科を紹介してもらうことをおすすめします。
肌トラブルに限らず、ぜんそく、鼻炎、食物アレルギーといった病気でも同じです。
そういった意味でも、どんなことでも気軽に相談できる、かかりつけの小児科医をもっておくと安心です。
メディカルプライム日本橋小伝馬町の2階に、2022年4月、「小伝馬町こどもクリニック」がオープンしました。風邪やインフルエンザ、予防接種、乳幼児健診などのほか、気管支ぜんそくやアレルギー性鼻炎、花粉症、アトピー性皮膚炎などのアレルギー疾患の治療も得意としています。
どうぞお気軽にお立ち寄りください。
◎参考
※ 日本小児科学会
https://www.jpeds.or.jp/modules/guidelines/index.php?content_id=66